コミックトレイル6周年記念特別企画!!
コミックトレイルで大ヒット連載中、テレビドラマも大好評のうちに幕を閉じた「そんな家族なら捨てちゃえば?」。
以前から原作をご愛読いただき、テレビドラマでは強烈な母親役をそれぞれ演じてくださった 篠谷和美役・片山萌美さんと、倉敷沙耶子役・水崎綾女さんのお二人に、今回は「そんな家族なら捨てちゃえば?」原作コミックの魅力を、たっぷりと語っていただきました!
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【篠谷和美役:片山萌美さん】
①「そんな家族~」でオススメのシーンとその理由を教えてください!
1巻、一番最初の令太郎への謎のルール、クイズのような始まり。
この始まりをみて漫画を読もうと決めて、そこからまんまと沼にハマっていきました...!!
読んだら最後、みんな沼るであろう……。
もうひとつ!
3巻で一花が「誰がどう思ってても関係ない、わたしはずっと光の友達だよ」の言葉を他の友だちがいるところで少し顔を赤らめて、堂々と言える一花。
普段口数が少ないけれど大切な言葉をきちんと相手に伝えるそのシーンが、とても好きです。
②「そんな家族~」で好きなキャラクターとその理由を教えてください!
演じたという贔屓もあるかもしれませんが、篠谷和美です。
思い込みや、自信のなさ、周りからの評価を気にしすぎるなどたくさんのことを抱えていますが、根本には“誰か(家族)を大切にしたい”という感情がいつも受け取れます。
荻野先生から言い寄られても、強くなるその表情や口調は、彼女が普段うまく表現できない“愛”を強く感じられて好きです。
(ちなみに捨てられた猫を可哀想とお家で飼う沙耶子さんの優しいところもだいすき)
③「そんな家族~」という作品の魅力を教えてください!
どんどん先を読みたくなる展開、人の心理描写や謎解きのような日々。
人が少しずつ成長していく過程も、何度も読み返したくなります。
ストーリーは、私としては結構苦しくなるような心理描写もあるのですが、村山渉先生の可愛らしい絵のおかげで中和されています。そしていつの間にかそんな家族〜の世界に引き込まれていくのです。
これはある種の中毒かもしれません。(笑)
④作品への応援コメントを一言よろしくお願いします!
先がとにかく気になってます!
『そんな家族〜』のキャラクターのみんなは、どこに向かってどう着地するのか……!!
そしてやはり、一花には幸せになってもらいたいな……と思っています!(笑)
これからもいちファンとして、漫画の続きを心待ちにしております。
健康第一で、頑張ってください。心より応援しております。
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【倉敷沙耶子役:水崎綾女さん】
①「そんな家族~」でオススメのシーンとその理由を教えてください!
ドラマで自分自身が沙耶子を演じさせていただいたというのもあって、好きなシーンは冒頭の雨の日に想い出の橋でアナグラムで謎解きして駆けつけたシーンです。
一番最初にタイトルの「捨てちゃえば?」というのは、沙耶子だったのか! と、この人物はこの物語にどういうふうに関わっていくのだろう? とワクワクしました。
果たして味方なのか? 敵なのか? 何が目的なのか分からないけれど、そこに寄り添うしかないレイタロウの憔悴しきった精神状態も切なくて好きでした。
②「そんな家族~」で好きなキャラクターとその理由を教えてください!
んーーーーーー難しすぎる質問です。箱推しと言いたいです(笑)。
沙耶子はもちろん好きだけど、でもたまにやはり自分勝手なところもあるし。
……というか、一花以外はほとんどと言っていいほど……自分勝手なキャラクターも多いので、読んでると色々な場面ですごくムカつくんですよ(笑)。
でもそれが逆にこの作品のスパイスになっていて、それはそれで愛しいし、切なくもなるし、登場人物全てのキャラクターが人間らしくて、状況を把握している人もいれば、してない人もいる、しようとする人もいるし、誰かに寄り添おうとする人もいれば、寄り添って欲しいばかりの人もいる、
そもそも何も考えずだらだら生きてる人もいるし、色々な感情が入り乱れていて、読んでいると「あぁ、現実の世界もこうやって色んな考えの人がいるからチグハグになっていくんだなぁ」ってまた考えさせられるというかなんというか。
そういう意味でも箱推しということで…(笑)。
③「そんな家族~」という作品の魅力を教えてください!
村山渉先生の作品は、「そんな家族なら捨てちゃえば?」だけではなく、「それでも僕らはヤってない」や「女には3年に一度どうにかされたい日がある」など、他の作品も読ませていただいたことがあったのですが、「そんな家族なら捨てちゃえば?」は非日常的に見えるけど、どこの家庭にもある、家族、夫婦、恋人、友達…実は意外とありふれているシチュエーションの中で起こる数々のちょっとしたすれ違いやハプニングがたくさん散りばめられているところがとても魅力的。
冒頭のセロハンテープで家の中が分けられているシーンは衝撃的で、どれだけ幸せそうに見えても、家の中にテープは貼っていないけど心の中のテープを貼ってる仮面夫婦もいるだろうし、外から見たら喧嘩ばかりしているけど実はとても仲直りが上手で仲良しだったり…どこの角度から見るかによっても、受け取り方によっても見え方が変わってくる。
そして、どのキャラクターもいい意味で、人の嫌な部分や悪い面が出てる。
それってとても人間らしいことだなぁと読んでいて新巻が出るたびに楽しみで感心します。
各々の考え方や見え方などの思惑、悩み、他人やモノへの執着や嫉妬などなど、人は多面性があり、いい面も悪い面もグレーな面も持ち合わせていて初めて一人の人間だということを教えてくれる素敵な一作だなと思います。
④作品への応援コメントを一言よろしくお願いします!
学校内で起きているいじめ問題、家庭内暴力、ジェンダー平等、情報リテラシーなどなど、今、日本のみならず世界で起きている社会問題が色々な人物の視点から描かれている作品だと思っています。
まだ最終回ではないので、どんなふうな結末を迎えるのかが楽しみです。
個人的には一花が、幸せになってくれると救われるなぁと思います!
【おわりに】
ドラマで登場人物を演じてくださったお二人ならではの視点で、「そんな家族なら捨てちゃえば?」原作コミックの魅力を語っていただいた今回の企画。
この物語は私たちのすぐ身近にある問題や感情に鋭く切り込んでおり、どのキャラクターに共感するかによって、さまざまな視点で何度も物語を楽しめると思います。
キャラクターたちと一緒に物語を共有する事で、皆様の心の奥深くに眠るさまざまな感情の数々を、思うぞんぶん味わっていただけると嬉しいです。
ドラマは終わりましたが、「そんな家族なら捨てちゃえば?」原作コミックはまだまだ続きますので、今後とも変わらぬ応援をよろしくお願いいたします!
今回ご協力をいただきました片山萌美様、水崎綾女様、熱いコメントを本当にありがとうございました!
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【書籍情報】
漫画『そんな家族なら捨てちゃえば?』
最新刊 11巻
価格759円(税込)
©村山渉/芳文社
「そんな家族なら捨てちゃえば?」を読んだことがない方も、この機会にぜひ!
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第1話はこちらから!👇